「龍馬伝」のなかの龍馬像

時代の移り変わりとともに、ヒーローとして求められる坂本龍馬像というものも変わってきていると思います。
坂本龍馬の人気が高いのも、龍馬の持つ楽天的かつ豪放磊落でありながら、友情に厚く限りなく優しいというイメージが、高度経済成長期であった、かつての時代が求めるヒーロー像にマッチしていたからでした。

現代は、長引く不況下におかれる状況の中で、若者の多くは、何かに属するということをあまり好まないといいます。
また、男女の間で壁を作ることをせず、性差の区別をつけることも避けるという傾向にあるそうです。

NHK大河ドラマ「龍馬伝」では、そういう時代の背景に沿った、新しいヒーローとしての坂本龍馬像を作り上げていきたいとしています。

坂本龍馬が生きた時代は、天皇派と幕府派に分かれ、それぞれが殺気立っていた時代ですが、その中において彼は、ほかの人とは違っていたそうです。
人の話は謙虚に聞き、受け入れることのできる、コミュニケーション能力に優れていた人だとされています。
また、女系家族のなかの末っ子として育ったことで、女性との間に壁を作ることがなく、女性の話にもチキンと耳を傾けたといいます。
土佐藩を脱藩したため、何にも属さず、何も背負ってはいなかったという状況も、現代の若者の心に響くのではないかと思います。

こういった新しい龍馬像にピッタリだったのが、福山雅治さんだったそうです。
福山さんによって、「龍馬伝」のなかで新しい坂本龍馬が作られていくということですね。