龍馬の人となり
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坂本龍馬の人となりは、正史の中ではあまり残されてはいないとされています。
その手がかりとするために、同時代を生きた人物の言葉を集めてみました。
◆土佐藩郷士であり、龍馬の幼馴染であった平井収二郎が、妹加尾に送って手紙のなかの言葉です。
『もとより龍馬は人物(優れた人)ではあるが、書物を読まないので、時には間違いを犯すこともある』
この手紙は、龍馬の脱藩をしった収二郎が、加尾が龍馬に影響を受けることを危惧して書いたといわれています。
収二郎は剣術より知略に長けていたとされ、龍馬を好ましく思っていなかったようです。
「龍馬伝」では、平井収二郎を宮迫博之さんが、加尾を広末涼子さんが演じています。
◆長府藩士、三吉慎蔵の言葉です。
かつ、声高に事を論ずる様のこともなく、至極おとなしき人なり。
容貌を一見すれば豪気に見受けらるるも、万事温和に事を処する人なり。
但し胆力が極めて大なり。」
◆勝海舟が、龍馬について維新後に語った言葉です。
その時おれは笑って受けたが、沈着いてなんとなく冒しがたい威権があってよい男だったよ。」
「龍馬伝」では、武田鉄也さんが演じています。
◆西郷隆盛は次のように語っています。
然れども度量の大、龍馬に如くもの、未だかつて之を見ず。
龍馬の度量や到底測るべからず。」
坂本龍馬の家系
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坂本龍馬の家系は、清和天皇を祖とする清和源氏の流れを汲む、美濃源氏の嫡流、土岐氏より分かれた明智光秀の娘婿、明智秀満の末裔とされていますが、これは、坂崎紫瀾の小説「汗血千里の駒」のなかでの創作とも言われています。
また、坂本龍馬自身は、紀貫之の子孫と称していたと言われており、墓石の名は「坂本龍馬紀直柔」と彫られています。
坂本家の家系として記録が残っているものは、1588年(天正16年)の才谷村の検地での、3番目の百姓としての登録が最初のようです。
このことから、三代目太郎左衛門までは名字を持たない百姓の身分だったと考えられています。
四代目守之、五代目正禎は、才谷村の字の一つでもある「大浜」を家名として名乗っていました。
1666年(寛文6年)、三代目太郎左衛門の次男八兵衛が、高知城下で才谷屋という質屋を開業し、豪商となります。
1730年(享保15年)頃には、藩主に拝謁を許されるまでになります。
1770年(明和7年)、六代目直益は、郷士の株を買い、長男直海に郷士坂本家の初代として分家をさせ、次男直清には商家才谷屋を継がせます。
こうして、名字帯刀を許された郷士坂本家が誕生しました。
養子として入った白札郷士山本覚右衛門の次男が、坂本家三代目直足となり、その次男が、坂本龍馬(直柔)です。
直足は、白札郷士の次男として武家としての格式を重んじた人であったそうです。
「龍馬伝」では児玉清さんが演じています。
四代目となる長男の直方は、龍馬とは21歳離れており、温厚実直な性格で、直足の死後は龍馬の父親代わりとなりました。
「龍馬伝」では杉本哲太さんが演じています。
演出家からみた龍馬像
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大河ドラマ「龍馬伝」の演出は、大友啓史さんが担当されています。
大友さんが「龍馬伝」のなかで描きたいとしている龍馬像とは、どういうものなのでしょうか。
裕福な家庭に生まれた龍馬は、いい意味でも悪い意味でも「坊ちゃん」であったと、福田さんは考えておられるそうです。
卑屈になったり迫害されたりすることのない「坊ちゃん」だったからこそ、差別階級が当たり前だった当時に、偏見を持たず、フラットな視線で物事をとらえ、客観的に判断することが出来たのではないかとされています。
また、それが自分ではなく他人のおかれた環境であったとしても、愛情のない環境にとても敏感だったのは、愛情を知っている人間だったからだとも言われています。
そういう「龍馬ならではの優しさ」というものも描いていきたいとしています。
歴史は常に勝者が語り残したものであり、薩摩や長州が語り残した正史には、土佐の人間であった坂本龍馬は、実はそれほど残されていないと話されています。
龍馬がとった行動や具体的な動きは伝えられてはいますが、どんな思惑で動いたのかということは、意外に伝えられてはいないということだそうです。
つまり、龍馬のとった行動をどう解釈するのかで、龍馬像というものは大きく変わってくるというわけです。
今まで多くの人が、それぞれの時代にあった、違う解釈の仕方で提示してきた龍馬像を、もう一度シャッフルし直し、真っ白な状態で見直そうとされています。
「龍馬伝」のなかの坂本龍馬をみて、「ちょっと違うんじゃないの?」と違和感を感じる方もいれば、「こっちの方が龍馬っぽい」と思う方がおわれるのはそのためのようです。
龍馬を演じた俳優たち
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大河ドラマ「龍馬伝」の坂本龍馬は、福山雅治さんが演じています。
過去にも、龍馬伝だけでなく、幕末を題材にしたテレビドラマや映画が数多く製作されています。
その中で坂本龍馬を演じてこられた俳優をまとめてみました。
【映画】
◆幕末純情伝
監督・脚本:薬師寺光幸
龍馬役:渡辺謙
美少年とされる新撰組の沖田総司は、実は女の子だったという大胆な設定のもと、龍馬と土方歳三との三角関係をユーモラス描いた異色ラブコメディーです。
病気療養で2年間の休業をしていた渡辺謙さんは、この龍馬役で見事に復活を果たされました。
◆竜馬の妻とその夫と愛人
監督:市川準
龍馬役:トータス松本
龍馬の妻、お龍のその後をモチーフに作られた傑作コメディーです。
トータス松本さん演じる龍馬は、回想シーンで登場します。
【テレビドラマ】
◆翔ぶが如く
脚本:小山内美江子
龍馬役:佐藤浩市
西郷隆盛と大久保利通の友情を軸に幕末の動乱期が描かれたドラマです。
奔放で飄々とした龍馬を、当時29歳の佐藤浩市さんが演じました。
◆竜馬がゆく
脚本:長坂秀佳
龍馬役:市川染五郎
ドラマ化された小説「竜馬がゆく」のなかで、一番新しい作品です。
「竜馬がゆく」のなかでのエネルギッシュな龍馬を、市川染五郎さんが生き生きと表現されました。
◆篤姫
脚本:田渕久美子
龍馬役:玉木宏
幕末のシンデレラ、篤姫の波乱万丈の生涯を描いたドラマです。
玉木宏さんがスマートで清々しい龍馬を演じています。
福山雅治が抱く龍馬像
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「龍馬伝」のなかで、坂本龍馬を演じられている福山雅治さんの抱く龍馬像についてご紹介しましょう。
今回ご自身で坂本龍馬を演じられる前には、多くの方が龍馬像として抱いている、「骨太で豪快でゴツゴツとした」イメージをお持ちだったそうです。
そのせいもあって、龍馬役という仕事の依頼を最初に知った時は、「どうして僕なんだろう?」と違和感があったとも話されています。
それが、脚本家の福田靖さんなどのスタッフの方々と打ち合わせを重ね、話をするうちに、剛や豪ではなく、柔のイメージに変わってきたそうです。
かつての、行動力と決断力で物事と押し進めて行くという強いイメージから、スポンジのようにすべてを吸収し、最後に良いものだけを搾り出すという、柔らかなイメージに変わったということだそうです。
それは、多くのことに好奇心を持ち、いろいろな人の話に耳を傾け、いろいろなことを受け入れることができる、多面的な魅力をもった人物だったことを知ったからだとも話されています。
龍馬が女性にモテた理由について、ご自身も女性から絶大な人気を得ている福山さんは、「女系家族の末っ子として育ったため、甘え上手だったのでは」と、答えられています。
男性は、男が女性を引っ張っていかなければいけないと思いがちですが、そういう男性は、意外とモテないことが多いのではないかとも話されています。
その上で、女性に「何とかしてあげなきゃ」と思わせるような何かを持っている人物として、「龍馬伝」を演じていらっしゃるそうです。
